その日までの覚え書き

with肺がん、脳腫瘍闘病中の日々

トモセラピーとガンマナイフ

トモセラピーとガンマナイフは、どこが違うんだろうと自分なりに調べてみました。治療が始まってからですが、図書館で本を借りてきて読みました。

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【ガンマナイフ】

頭部専用装置(脳対象)で、コバルト60というガンマ線を使用し、腫瘍に対しピンポイントで照射する。

【トモセラピー】

エックス線を使用、脳以外にも使用できる。小型のリニアックがリング内を回りながら、治療する。回転しながら照射範囲と線量を変化させ、必要部分にピンポイントで照射することが可能。

(リニアック)

直線加速器。高周波で加速された電子から発生したエックス線をピンポイントで照射する装置。

 

難しいことがいっぱい書いてありましたが、患者として最低限知っておくべきは、

どれも、「定位放射線照射」というもので、弱い放射線を様々な方向から照射し、結果的に放射線が集まった部分には大線量が照射されることになる、というものです。

だから、腫瘍には厳しく、周辺の正常な脳にはできる限り優しく、という理解でいいのかな、と思っています。

以前は、こうした技術がなく、いわゆる「全脳照射」つまり脳全体に放射線を照射する、という形がとられていたそうです。その頃は、必要部分にだけ、大線量を当てることが難しく、結局、脳転移に対して中途半端な結果しか得られなかったり、脳全体に放射線を当てることによって、いわゆる脳の機能障害が出てきたりすることもよくあったようです。

どうしても「放射線」「放射能」と聞くと、広島、長崎の原爆や、福島の原発事故のことが頭をよぎってしまいます。「はだしのゲン」でも、しばらく経って、髪の毛が抜けていたことを思い出します。

でも、現在、ここまでの素晴らしい技術があるのなら、その恩恵を素直に受けようとも思っています。

◆参考文献

はじめての放射線治療 その疑問に答えます – ロギカ書房

患者さんと家族のための放射線治療Q&A 2020年版 第2版 | 金原出版